青クマ日記

テレビを見たり、映画を見たり

カインとアベル

2016/10/17~12/19放送

 

種別:ラブストーリー、シリアス

 

出演: 山田涼介、桐谷健太、倉科カナ高嶋政伸南果歩、大塚寧々、竹中直人、木下ほうか、山崎紘菜、他

 

<あらすじ>

社長である父親から後継者として育てられた優秀な兄・隆一(桐谷健太)と比較され続けている高田優山田涼介)は、会社の創立五十周年パーティーでも暇を持て余していた。シャンパンとグラスを片手に会場を抜け出そうとしたとき、矢作梓(倉科カナ)と知りあう。後に、プロジェクトチームすると、仕事へ真摯に向き合う矢作(倉科カナ)に優(山田涼介)は惹かれていくが、実は、彼女は兄・隆一(桐谷健太)の恋人だった…。

 

<感想>

・前半、見るのが大変なご都合主義な展開。ついていくので必死。

兄貴の報われなさがね…。つらい。

チャラい弟に、人生をかけて我慢して家に尽くしてきた兄貴が踏み台にされるのつらい…。

 

倉科カナちゃん、かわいいー!!かわいいよぉおお!!

↑なので、カナちゃんかわいいー、に癒されて、なんとか見進めました。仕事もできるし、かわいいし、そりゃあ惚れるよね!!っていう説得力がすごい。

 

・兄貴(桐谷健太)、可哀想すぎません・・・?

家の為に、自分を殺して仕事にまい進して、隣で弟は「俺は兄貴みたいに優秀じゃないから、あはは~」って(脚色)されて、可哀想。これ、兄とか姉が見たら辛すぎやしないか。大事な恋人がいても、見合いを勧められて、恋愛も結婚も自由にできない兄貴。なのに、弟とかかばっちゃう優しい兄貴。激しく感情移入しましたけど、これ、兄が主人公じゃここまで可哀想感でないでしょうし、いいポジションだったかと。

 

・主人公のサクセスストーリー、うさんくさい…。

優(山田涼介)が、チャラくて、なんの努力もしてこなかったおぼっちゃまが、「昭和の情熱いっぱい!」な理論で、「友情!家族愛!」で、成功していくの、ちょっと苦笑しました。ここ、我慢するところ…。

 

・叔母・ももちゃん(南果歩)が素敵!!

このドラマのMVPは、南果歩さんだと思ってます。っょぃ・・・!

 

・評価していなかった弟に越えられて酒に溺れる兄、更に調子に乗る弟。

ここ、我慢するところ・・・!

 

・恋人の変貌にショックを受けて、自分に想いを寄せている弟くんに抱きついて泣いちゃう梓さん(倉科カナ)。

この女あああああ!って、なりがちかと思いますけど、まあ、うん、「仕事はやめろ」とか勝手に言いつけられたら婚約者不信にもなりますよね。マリッジブルーにもなりますよ・・・。あんまり、責められない(かわいい女の子には甘い)。

 

・闇落ち主人公・・・。

栄枯盛衰がすごい。分かりやすい展開。焦れったい・・・。仕事で次々と成功をおさめて、取締役にまでなった優くん、「昭和の情熱」はどこへやら。「冷徹な上司」へ。そして、汚職にまで・・・。

 

・最終回まで見るとスッキリ!でも、ここまで我慢してついて来れる人は何人いたのか・・・。

序盤、何度も「見てられるか!!」ってなりました。最後まで見てよかったです。

 

菅野祐悟の音楽が壮大。素晴らしい!!この音楽に支えられた作品。

軍師官兵衛』、『MOZU』などにテイストは近いですかね。シリアスなシーンも、フルオーケストラ?の重厚な音楽が、とても心に残りました。

 

・雰囲気にぴったりだった主題歌。

Hay!Say!JUMPの『Give Me Love』。いい曲でしたね!

 

 

<総評:70点>

最終的に、フジテレビらしい作品だったと思います。でも、最後まで見ないと答えが出ないドラマって、この時代にどうなんだろう、とも思いました。途中まで、30点ぐらいしかつけられないな、と思ってましたけど。事前情報だと、もっとドロドロしたり、ラブシーンあったりするのかと思ってましたけど、不倫・浮気色より、兄弟喧嘩がメインに持ってきたのは、最終的に正解でしたね。作品としてまとまったと思います。 

 

<情報>

原作:なし(原案:旧約聖書

演出:武内英樹、葉山浩樹、谷村政樹、洞功二

脚本:阿相クミコ、山崎宇子

プロデューサー:羽鳥健一、池田拓也、西坂瑞城

音楽:菅野祐悟

話数:全10話