青クマ日記

テレビを見たり、映画を見たり

黒い十人の女(2016年版)

2016/9/29~12/2放送

種別:コメディ

出演:船越英一郎成海璃子水野美紀、佐藤仁美、トリンドル玲奈佐野ひなこMEGUMI若村麻由美平山あや白羽ゆり、ちすん、水上剣星、他

 

<あらすじ>

テレビドラマのプロデューサー・風松吉(船越英一郎)は、美しい妻がいながら、9人の愛人がいた。テレビ局の受付嬢である神田久未(鳴海璃子)も、その一人だった。不倫であることに罪悪感を考えながらも楽しい交際を続けていたが、ある日、如月佳代(水野美紀)から呼び出しを受ける。妻から慰謝料の請求をされるのではと思いながらも、待ち合わせ場所のカフェに行くと・・・。

9人の愛人と本妻の10人の駆け引きを本筋にストーリーは進む。

 

<感想>

※原作、オリジナル作品は見ていません。

 ・愛人が九人もいる

バカリズムさんらしい長たらしい屁理屈(が面白い)

・天丼(繰り返し、繰り返し・・・)

という性質上、ダレるかと思いましたが、演出が相性がよくてテンポもよく、楽しめました。

 

・LINEのやり取りをそのまま

という演出もよかったです。わざとらしくないし、リアルだし。

画面に集中しないと、文字やスタンプを見ないといけないので、"ちゃんと"視聴しますし。

 

・「第四の壁」をぶち壊した演出

「第四の壁を壊す」演出、が特に効果的に感じて気に入ってます。登場人物が、「心の声」をカメラ目線で、視聴者に向けて話しかけてくる、というやつです。効果的に使われていて、胡散臭くも感じる設定(愛人が九人もいる)に、抵抗を感じずにいられるようになりました。視聴者に寄り添ってくれるというか、冷めた目線と言うか。

 

水野美紀さんが売れないアラフォー女優という痛いキャラをコメディに徹してやりきる

 この作品のMVPは間違いなく、水野美紀さんです。

体当たりで、カフェラテを、何杯も顔にぶっかけられています。

 

・主演は船越英一郎で、映画版の主演を務めた父・船越英二の当たり役を自ら熱望して実現となった

見終わって、この記事を書くにあたって知った事実でした。「パロディ」「リメイク」として、これ以上の強みは無いですよね。 

 

<総評:55点>

オススメ度:★★★☆☆(一度見てみてみると面白いかと)

お気に入り:★★☆☆☆(一度見たら十分)

暇つぶし用の娯楽、という、放送時間にぴったりの「肩ひじはらないでいい系」でした。面白かったです。

 

<情報>

制作局:読売放送(日本テレビ系)

原作:和田夏十

演出:渡部亮平、瑠東東一郎、山本大輔、豊島圭介

脚本:バカリズム

音楽:兼松衆

話数:全10話